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入れ歯治療

インプラントは万能?

1965年にブローネマルクインプラントが完成しましたが、元々は総入れ歯の人に応用していたシステムです。歯が残っている場合は、想定外でした。その後、1982年にトロント会議で、ブローネマルクインプラント・システムが世界に発表され、世界中の臨床家がこのシステムを導入し、部分的に歯がない人にも使われることになりました。ただ、現在において、部分欠損症例に対してインプラントが使われるのは、特別なことではありません。しかも、成功率は、95パーセント以上です。
しかし、インプラントは万能なのでしょうか?入れ歯やブリッジより優れているのでしょうか?

従来の治療法の比較

ブリッジ

イラスト:ブリッジメリット:自分の歯と同じように噛むことができ、違和感がありません。
デメリット: ブリッジを固定するため、両隣の歯を削る必要があります。

義歯

イラスト:義歯メリット:口の中の型を採る程度の比較的簡単な治療で済みます。
デメリット:硬い食べ物や、粘り気のある食べ物では苦労することがあり、異物感を感じる人もいます。

インプラント

イラスト:インプラントメリット:自分の歯に近い構造で、自分の歯と同じように噛むことができ、見た目もきれいです。
デメリット:インプラントを埋め込むための手術が必要です。 保険適用ではないため費用がかかります。

どの治療法がいいのでしょうか?

実際の症例にあてはめてみると、

写真:上の歯は、インプラントも可能ですが、すでに歯は削られています。
そのため、 歯を削ってしまうデメリットは関係なくなります。
インプラントをいれる必要性はなくなります。
ブリッジで対応しました。

写真:インプラント下の歯は、ブリッジをする歯がありません。
入れ歯では、動きが大きく、噛み合わせの支えには、力不足です。
そのため、インプラントが一番だと考えます。

写真:術前、術後
術前 術後

また、時には入れ歯が、他の方法より優位なこともあります。


写真:入れ歯

インプラントではなく入れ歯のほうが有効だと判断した症例です。74歳という年齢、右上の奥歯がどこまで持つか分からない、骨造成が必要、といった理由から入れ歯を選びました。

歯を失った場合、上記の3 方法で治療を行うこととなりますが、インプラントが必ずしも他の方法より勝っているわけではありません。それよりも、どの方法が一番適切であるかを決める為に、いろいろな診査を行い、歯や骨からだけでなく、歯周組織、噛み合わせ、全身状態、年齢などから総合的に診断を行うことが大切です。

そして、なによりも患者さん自身のご希望が第一ですので、納得のいくまでのカウンセリング、コミュニケーションが不可欠です。 


インプラントを長期にわたって維持するために・・・

インプラントは、天然歯に近い状態でよく噛め、審美的にも美しい新しい治療方法です。しかし、誰にでも適応できるわけではありません。歯科医師による診査、診断によって適応できるかどうか判断されます。
インプラントの治療後も長い期間にわたってインプラントを機能させるには、患者さん自身による確実なブラッシングと定期検診が必要です。この機会に、なぜ、自分の歯を失ってしまったのか、その原因を再認識してインプラント治療に役立ててください。歯科医師・スタッフと患者さん双方の協力により、インプラント治療の成功は生まれます。